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「起きられないは怠慢ではない」 一緒に体調を整えるサポートさせてください!

[2026.02.16]

こんにちは、アクアキッズクリニック東池袋院です。

そろそろ新学期や新しい環境になる時期が近づいていますね。

新しい環境にワクワクする一方で、こんなお悩みはありませんか?

「朝、うちの子なかなか起きられない…」「午前中は体調が悪くなりがちなのに、午後になると元気になる」など。

実はこの「起きられない」という症状は、気持ちの問題や怠慢ではありません。

神経の乱れからくる「起立性調節障害」という体の病気です。

今回はこの病気について症状や原因、ご家庭でできることなどについてお伝えします。

1.「朝起きられない!どうしたらいいんだろう…」こんなお悩みをよく伺います。実はこんな病気かもしれません! 

起立性調節障害自律神経系の調節が乱れることで起こります

近年は増加傾向にあり、思春期のお子さん(特に女の子は男の子に比べ1.5〜2倍)が多くなっています。

主な症状としては、朝起きられない・立ちくらみや頭痛がある・気分不良・動悸などがあり、午前中は調子が悪く午後になると回復傾向になることが特徴的です。

「怠け癖がある」「気持ちの問題では…?」と思われがちですが、体の機能的な問題から起きている身体疾患です。

そのため症状に気づいた早い段階から、お子さんの状態に合わせた適切な治療を始めることが大切です。

また、起立性調節障害のお子さんは心理的な負担がきっかけとなり体の不調が現れる心身症とも非常に密接な関係にあります。

「学校へ通わなくてはいけないというプレッシャー」「友達関係」「迷惑をかけているという不安」「周囲に理解してもらえないつらさ」という心の状態が症状に影響し、身体症状と心理状態が相互に影響し合う悪循環に陥ってしまうこともあります。

2.気になる症状ありませんか?こんな症状に当てはまったら1度、先生に診てもらいましょう

こんな症状に当てはまったら一度、先生に診てもらいましょう。

起立性調節障害 心身症と関連する起立性調節障害
☐立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい ☐学校を休むと症状が軽減する
☐立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる ☐身体症状が再発・再燃を繰り返す
☐入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる ☐気にしていることを言われると症状が増悪する
☐少し動くと動悸あるいは息切れする ☐1日の中で身体症状の程度が良くなったり悪くなったり、何度も変化する
☐朝なかなか起きられず午前中調子が悪い ☐ 
☐顔が青白い ☐1日の中で身体症状の程度が良くなったり悪くなったり、何度も変化する
☐食欲不振 ☐身体的な訴えが2つ以上にわたる
☐お臍周囲の痛みを時々訴える ☐日によって身体症状が変化する
☐倦怠感、あるいは疲れやすい  
☐頭痛  
☐乗り物に酔いやすい  

3.治療について1番身近にできる治療は生活習慣の調整です!

①お薬を使わない治療

まずは朝起きるときの動作から改善ポイントがありますのでお伝えします。

  • 早寝早起きを心がけ十分な睡眠時間をとるようにしてください。また、毎日できるだけ同じ時間に起きるようにしましょう。そうすることで体内時計も整いやすくなります。

次に最も身近で改善しやすい運動と食事についてお伝えします。

  • 運動面では足の筋力が下がることを防ぐため、毎日30分程度のお散歩をすることがオススメです。
  • 食事面では水を多めに飲むように心がけてください。目安は1日1.5〜2Lです。
  • また、普段の食事よりも多めの塩分を摂取することも心がけてください。目安は普段の食事+3g程度です。

最後に他に改善できることをお伝えします。

  • できるだけ立ちっぱなしを避け、下半身に血が溜まることを防ぐようにしましょう。
  • 立ちっぱなしになってしまう状況のときには、足をクロスさせる姿勢がオススメです。
  • 症状が強いときには、登校時間の調整といった学校との連携した対応や、周囲の理解が大切です!

②お薬を使う治療

血管をぎゅっと引き締めて、下にたまりがちな血液を心臓や頭の方へ戻すのを助けてくれるお薬(ミトドリン塩酸塩など)を朝起きた時に飲み、立ち眩みやふらつきを防ぎます。

お薬を飲む治療は、日常生活の改善を試みても効果が現れにくい場合・症状が重く日常生活に支障が多い場合に検討されます。

お薬を飲む治療を開始した場合は、2〜4週間を目安に効果を確認します。

症状が完全に消失していなくても、日常生活への影響がいくらか改善されていれば、そのあたりをゴールとすることも多いです。

4.さいごに

起立性調節障害は、本人の意志や努力でコントロールできるものではありません。

お子さんは「つらい」「動きたいのに動けない」という状態に加え、「わかってもらえないつらさ」を抱えています。

そのため、周りのサポートと理解がとても重要となります。

親御さんは、お子さんが安心できる土台を作るためにぜひ焦らずゆっくり見守ってあげてください。

そうすることでお子さんも安心して自分自身と向き合うことができます

アクアキッズクリニック東池袋院では親御さんやお子さんの悩みに寄り添い、お話を聞いてくれる先生・スタッフがたくさんいます。

私たちはお子さんが抱える「つらさ」「悩み」を理解し、親御さんと一緒に解決策を考えていけたらと思います。

4月からは専門的な知識を持つ公認心理師も一緒にサポートしてくれます。

ご心配なことがあればいつでも気軽にご相談ください。

参考文献

一般社団法人 起立性調節障害改善協会

一般社団法人 小児心身医学会 | 起立性調節障害

金森啓太.『小児神経のトリセツ』.第1版. 金原出版. 2025. 114p

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