春がもっと好きになる、花粉症との付き合い方!
こんにちは、アクアキッズクリニック東池袋院です。
2026年の花粉シーズンがすぐそこまで来ています。
毎年「今年は多い」「昨年の◯倍の飛散量」などと聞き、花粉症の方は嫌になりますよね。
今回は、花粉の時期の辛い症状をどうやって抑え込んでいくかを詳しく解説します。
1.2026年の花粉の飛散量は多い!?
2026年は「過去10年でも最大級の飛散量」になると予測されています。
理由は、昨夏(2025年)の記録的な猛暑です。スギの木は、暑ければ暑いほど「雄花(おばな)」を大量に作ります。
さらに、2026年はサイクル的に花粉が多く飛ぶ「表年(おもてどし)」にあたります。
「猛暑」+「表年」という最悪の組み合わせが、今年の花粉症を厳しくさせているのです。
医療の現場でも、今年は「これまで症状がなかったお子さまの発症」や「例年以上に重い症状」を警戒しています。
2.体の中で起きている「炎症の正体」
花粉症は、医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」といいます。
花粉が鼻の粘膜に付着すると、体内の「免疫システム」が過剰に反応し、「ヒスタミン」などの化学物質を放出します。
このヒスタミンが神経を刺激して「くしゃみ」を起こし、血管を刺激して「鼻水」や「鼻づまり(粘膜の腫れ)」を引き起こします。
ここで大切なのは、「一度腫れてしまった粘膜は、なかなか元に戻りにくい」という点です。
花粉症の方は早めに対策を開始すると思います。
症状がひどくなってから抑えようとするのは、火事が燃え広がってから消火活動をするようなものなので、ボヤ(初期)のうちに火を消すことが大切です。
3.医学的に正しい「症状を効果的に抑えるための3ステップ」
大量飛散の年こそ、以下の3つのステップで対策をしましょう。
①「薬物療法」
もっとも効果的なのは、花粉が本格的に飛び始める前からお薬(抗ヒスタミン薬など)を飲み始めることです。
あらかじめお薬を血中に取り込んでおくことで、ヒスタミンが暴れ出すのを未然に防ぎ、シーズンを通しての症状を劇的に軽くすることができます。
1月下旬〜2月初旬の受診が理想的です。
抗ヒスタミン薬などを用い、症状を緩和します。また点鼻薬や点眼薬も効果的です。
近年では眠気の少ない薬も出ており、お子様の年齢や症状によって処方いたします。
②「物理的遮断」の医学的効果
「マスクなんて気休めでは?」と思われるかもしれませんが、医療用のサージカルマスクを正しく着用するだけで、鼻に入る花粉の量を約3分の1から6分の1まで減らせるというデータがあります。
また、ゴーグルタイプの眼鏡は、目に入る花粉を90%近くカットします。粘膜に触れる「敵」の絶対量を減らすことは、薬以上に強力な治療になります。
③鼻腔の「セルフケア」
最近おすすめしているのが、お子さまでもできる「鼻のケア」です。
- 鼻の周りにワセリンを塗る:鼻の穴の入り口付近に薄くワセリンを塗るだけで、花粉が粘膜に付着する前にキャッチしてくれます。
- 帰宅後の洗顔:鼻の周りや目の周りについた花粉を洗い流すだけで、夜の症状が落ち着きます。
4.子どもの花粉症:見逃してはいけないサイン
子どもは自分のつらさを「鼻が詰まって苦しい」とは言わず、態度で示すことが多いです。
子どもたちは自分の症状を詳しく説明できないため、風邪と花粉症の区別がつきにくいことがあります。
鼻水が長引く、目のかゆみを訴えるといった症状が見られたら、早めに医療機関を受診しましょう。
- 口呼吸になっている(鼻がつまっている)
- 集中力がなくなり、イライラしている
- 喉や顔、首がかゆい
- 目を強くパチパチさせる、顔をしかめる
- 夜中によく目が覚める、いびきをかく
これらのサインは「脳に酸素が十分に行っていない」「睡眠の質が落ちている」という信号です。
勉強や運動、そして成長に影響が出る前に、医療の力で整えてあげましょう。
5. 根本治療という選択肢:シダキュア(舌下免疫療法)
「毎年薬でしのぐだけなのかな?」と不安な方へ。
スギ花粉症を根本から治せる可能性がある「シダキュア(舌下免疫療法)」についてお伝えします。
これは5歳ごろを目安に始められる治療で、スギ花粉のエキスを毎日少しずつ体に入れることで、免疫を花粉に「慣れさせて」いくものです。
数年単位の継続が必要ですが、将来的に花粉症から卒業できる唯一の治療法と言えます。
※ただし、シダキュアは花粉が飛んでいるシーズン中には開始できません。
今年の春をつらく感じたお子さまは、飛散が落ち着く5月〜6月頃にぜひご相談ください。
- 治療期間
- 3年以上の継続が必要です。長期間続けることで、効果が期待できます。
- 治療終了後も、長期間の効果が期待できます(8~15年)。個人差はありますが、多くの方が治療後も症状の軽減を実感しています。
- 小児への適応
- 5歳以上が推奨されますが、医師の判断により5歳未満でも可能です。
- ラムネなどで舌下投与(舌の下で1分間保持し服用)の練習をし、適切に服用できることが条件となります。
- 採血検査でスギ花粉症と診断され、自覚症状があることが必要です。
- 小児に使用する場合は保護者の協力が非常に重要です。毎日、継続して薬を飲めるように見守ってあげてください。
- クリニックでの治療の流れ
- 問診、採血検査:医師が症状や既往歴などをお伺いし、採血検査を行います。
- 初回は院内でシダキュア(2,000JAU)を服用し、30分間の経過観察:初めての服用は、アナフィラキシーなどの重篤な副作用が起こらないかを確認するために、必ず医療機関で行います。
- 翌日から自宅で毎日服用:2週目以降に増量(5,000JAU)し、自宅で毎日服用します。1週間後(初回後)、1ヶ月後に受診:治療開始後は、定期的に受診していただき、症状の経過や副作用の有無などを確認します。
- 以降は1ヶ月ごとに受診し、薬を処方(症状が安定すれば、1ヶ月ごとの受診になります)。
- オンライン診療も可能(医師と相談の上、2ヶ月に1回)。
さいごに
春になり過ごしやすい気温になり、気持ちいい季節になるのに我が子が苦しそうにしていたら親御さんも辛いですよね。
でも、花粉症は適切な医療と知識があれば、そのつらさを軽減させてあげられる病気です。
「たかが花粉症」と思わず、お子さまが笑顔で春を過ごせるように、私たちにそのお手伝いをさせてください。
お子様の年齢や症状に合わせた最適な治療法を提案し、長期的なサポートを行います。
ご不明な点やご心配なことがあれば、アクアキッズクリニックにお気軽にご相談ください。
参考文献
診療時間
365日・土日も診療
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00~13:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 14:00〜18:00 | ◯ | ◯ | / | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
※水曜日は職員研修のため午後休診。
