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生後6ヶ月からの日本脳炎ワクチン。3回打てば「100%」抗体ができるってホント?

[2026.01.28]

こんにちは、アクアキッズクリニック東池袋院です。

新しい年が始まり、お子さまの母子手帳をめくりながら

「次はどの予防接種を受けたらいいんだろう?」とスケジュールを確認されている親御さんも多いのではないでしょうか。

そんな中で、多くの方が「あれ?」と不思議に思うのが日本脳炎ワクチンのタイミングです。

ここ豊島区では、日本脳炎の予診票は基本的に3歳になる頃に届きます。

そのため、「日本脳炎は3歳になってからでいいのかな」

「まだ急がなくても大丈夫かな」と思われている方がたくさんいらっしゃいます。

「3歳まで待たなくていいの?」「赤ちゃんのうちに打って効果は変わらないの?」

そんな不安に寄り添えるよう、2023年に発表された最新の研究データをもとに、分かりやすくお話しします。

日本脳炎とは:ワクチンで防げる「大切なお守り」です

まず知っておいていただきたいのは、日本脳炎を予防することの重要性です。

この病気は、ブタの体内で増えたウイルスを「コガタアカイエカ」という蚊が運び、ヒトに感染させることで起こります。

日本脳炎は、感染しても全員が発症するわけではありません。

しかし、もし発症してしまうと、高熱が出たり痙攣を起こしたりと脳に深刻なダメージを受け、今のところ特効薬がありません。

「うちの周りには田んぼや豚舎がないから大丈夫」と思われるかもしれませんが、ウイルスを運ぶ蚊は都会の公園やベランダなど、私たちのすぐそばにも生息しています。

だからこそ、「ワクチンを打って、あらかじめ守ってあげること」が、お子さまにとって何よりのプレゼントになります。

最新の研究データ(2023年発表)が教えてくれた安心のデータ

「生後6か月から打つのと、3歳で打つのとでは、免疫のつき方が違うのでは?」という心配に対して、2023年に発表された最新の研究(※1)で、とても心強い結果が報告されました。

3回打てば「守る力」はしっかりつきます!

研究によると、生後6か月から早めに打ち始めた子も、3歳から打ち始めた子も、3回目の接種を終えた後には、どちらも同じくらいしっかりとした免疫(抗体)がついていることが確認されました。

日本脳炎ワクチンの接種回数と、免疫(抗体)がついた割合を調べたところ、以下のような結果となりました。

  • 1回接種した子:87.5%
  • 2回接種した子:95.1%
  • 3回接種した子:100%

なんと、3回の接種をすべて終えたお子さまは、100%(全員)が、感染を防ぐために十分な「80倍以上」の高い免疫を獲得していたのです。

ここで大切なのが、「3回打ち切る」という点です。

生後6か月からの接種では、ワクチン1回量が3歳以上の半分(0.25mL)になります。

データを見ると、2回接種した時点では、ごくわずかですが免疫が十分でない(80倍未満の)お子さまも含まれていました。

しかし、そこから約1年後の「3回目(追加接種)」を完了させることで、ワクチンの1回の量が少なくても、3歳以降に打ち始めた子と全く変わらない「100%の強い守り」が完成します。

早期接種を始める際は、この3回目までをひとつのセットとして考えていただくことが、確実な安心につながります

なぜ「生後6か月」からの接種が推奨されているのか

1. 赤ちゃんでもかかるリスクがある

かつて日本脳炎は、ある程度大きくなってからかかるものだと思われていました。

しかし、2015年にはワクチンを打っていなかった生後11か月の赤ちゃんが日本脳炎にかかった事例もありました。

蚊に刺される機会がある以上、できるだけ早く守ってあげたいという背景があります。

2. 接種スケジュールに余裕ができる

1歳を過ぎると「麻疹・風疹」「水ぼうそう」「おたふくかぜ」など、打つべきワクチンがどっと増えます。

比較的空いている生後6か月〜1歳の間に日本脳炎をスタートしておくと、後々のスケジュール管理がぐんと楽になります。

早く打っても、効果は「9歳」までしっかり長持ち!

「赤ちゃんのうちに3回打ってしまって、数年後に効果が切れたりしないの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。これについても、心強いデータ(※2)があります。

生後6ヶ月からの早期接種で第1期(3回)を完了したお子さまたちを調査したところ、小学校4年生(9歳)で「第2期」の追加接種を受ける直前まで、感染を防ぐのに十分な免疫(抗体)がしっかりと持続していることが分かりました。

つまり、「早く打ったからといって、免疫が早く消えてしまう」ということはありません。

3歳まで待ってから打ち始めるよりも、早く打ち始めることで「免疫がない無防備な期間」を短くすることができます。

しかも、その守りの力は小学校高学年の追加接種までずっと続いてくれるのです。

「早く始めて、しっかり長持ち」。

これが、新しい知識・情報から見た日本脳炎ワクチンの理想的な守り方と言えます。

※2日本脳炎ワクチン第1期を3歳未満で完了した児における 第2期接種時の中和抗体価の持続

豊島区で生後6か月から日本脳炎ワクチンを受けるには

豊島区にお住まいの場合、通常3歳で届く予診票を、申請することで早めに取り寄せることができます。

「早めに打ってあげたいな」「1歳になる前に進めておこうかな」と思われた親御さんは、ぜひ以下の豊島区のページから申請してみてください。

スマートフォンからでも簡単に手続きが可能です。

▼豊島区:日本脳炎ワクチンの予防接種について

日本脳炎ワクチンの予防接種について

▼豊島区:予防接種予診票の交付・再交付申請

予防接種予診票請求(子ども)

※お手元に届くまで数日かかるので、少し早めに手続きしておくとスムーズです。

まとめ:早期接種で安心を

予防接種のスケジュールは複雑で、悩まれることも多いと思います。

最新の研究でも、生後6か月からの接種は「3回しっかり打てば、バッチリ効果がある」ことがしっかりと証明されています。

「3歳まで待たなきゃ」と、心配しなくても大丈夫です。大切なお子さまを怖い病気から守るために、今からできる準備を一緒に始めてみませんか?

「他のワクチンとどう組み合わせたらいい?」など、迷うことがあればいつでもアクアキッズクリニック東池袋院までご相談ください。

(※1引用論文:日本公衆衛生雑誌 第70巻 第4号「日本脳炎ワクチン早期接種推奨後の中和抗体価について」)

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