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これって発作?睡眠中の「ぴくつき」の正体と、てんかんを疑うべき「注意サイン」

[2026.02.02]

こんにちは、アクアキッズクリニック東池袋院です。

赤ちゃんがスヤスヤ眠っている姿は、とてもかわいく、見ているだけで癒される時間ですよね。

しかし、そんな穏やかな睡眠中に、赤ちゃんの手足が「ピクッ、ピクッ」と動くのを見て、「これって何かの発作?」「脳に異常があるの?」と不安になり、当院へご相談に来られるご家族は少なくありません。

今回は、赤ちゃんの睡眠中のぴくつきの多くを占める「良性新生児睡眠ミオクローヌス」について解説します。

1.睡眠中のぴくつきの多くは「良性新生児睡眠ミオクローヌス」

結論からお伝えすると、睡眠中のぴくつきのほとんどは、医学的に心配のない「良性新生児睡眠ミオクローヌス」と呼ばれる現象です。

赤ちゃんのはまだ発達の途中にあります。

睡眠中であっても、脳から筋肉への信号が一時的に乱れたり、未熟ゆえに体が反応してしまったりすることがあります。

これは「良性」という名前の通り、赤ちゃんの成長や発達に悪影響を及ぼすものではありません。

特徴  
眠る時 眠っている時だけ起こる:起きている時には見られません。
動き 不規則で短い:手足が数秒間、不規則にピクピク動きます。
動く場所 左右どちらも、あるいはバラバラに:片手だけのこともあれば、両足のこともあります。
触れると そっと触れると止まることがある:手足を優しく押さえると、ぴくつきが止まるのも大きな特徴です。
消失時期 自然に消失する:生後数ヶ月(多くは3〜6ヶ月頃まで)には、脳の成長とともに自然に見られなくなります。

しかし、実際には睡眠関連てんかんとの区別はかなり難しいこともあるため、気になったら動画を撮って受診することをお勧めします。

2.モロー反射によるぴくつきとは?

ぴくつきとよく混同されるのが、新生児期によく見られる「モロー反射」です。

モロー反射とは新生児期から3〜4ヶ月までみられる正常な原始反射です。

大きな音や振動、急な姿勢変化に驚き、両手をパッと広げて抱きつくような動作を一時的にします。

モロー反射は「刺激」が原因で起こり、起きているときも寝ているときも起こります。

3.まれに注意が必要な「てんかん」や「けいれん」

一方で、ごくまれに治療が必要な「てんかん」や「脳の疾患に伴うけいれん(発作)」である場合があります。

これらを見分けるためには、以下の特徴がないかを確認することが重要です。

注意すべき「サイン

  • 起きている時にも起こる:意識がある状態でのぴくつきかどうかの確認。
  • 一定のリズムがある:規則的にガクガクと一定の間隔で動き続ける。数秒おきに「カクン」と頭を下げるような動きを何度も繰り返す。
  • 刺激がないのに起こる:刺激の有無に関わらず
  • 目が一点を見つめている、または視線が合わない:顔の表情が固まったり、目が上を向いたりする。
  • 顔色が悪くなる:顔が青白くなったり、唇が紫色(チアノーゼ)になったりする。
  • 触れても止まらない:手足を優しく押さえても、その動きを止めることができない。

こうした症状が見られる場合は、てんかんやけいれんの可能性も否定できないので小児科を受診すると安心です。

4.おうちで「どのように観察」すればいい?

もし赤ちゃんがぴくついていて心配になったら、以下の3つのポイントを観察してみてください。

1.そっと触れてみる

「ぴくつき」の部分を優しく手で包み込んでみてください。

それで動きが止まれば、良性の睡眠ミオクローヌスの可能性が非常に高いです。

2.全身の状態を見る

顔色はどうか、視線はどこを向いているか、呼吸は苦しそうではないかをチェックします。

3.動画を撮影する

受診されたときには赤ちゃんが寝ていないこともあり、言葉だけで「ぴくつき」を伝えるのはとても難しいです。

スマートフォンで1分程度、手足だけではなく全身が入るように動画を撮っておいてください。

また、動画を回しながらそっと手足を触って「動きが止まるかどうか」と記録してください。

診察時の大切な判断材料になるため、可能であれば撮影をお願いいたします。

また、受診される際は、以下の情報を整理してお伝えいただくとスムーズです。

  • いつから始まったか
  • 1日に何回くらい、どのくらいの時間続くか
  • 撮影した動画(あれば)

5.最後に

「こんなことで受診していいのかな?」「大したことなかったら申し訳ないなあ」と思われる必要は全くありません。

私たちは、受診していただき「大丈夫だったんだ」「なにも問題なくてよかった」と笑顔で帰っていただけたら嬉しいです。

赤ちゃんの小さな変化に気がつけるのは、毎日一生懸命に育児をしている証拠です。

「動画を撮ってみたけれど、やっぱり心配」「なんかいつもと違う気がする」ご家族のその直感は大切です。

そんな時はいつでもアクアキッズクリニック東池袋院へお越しください。

参考文献

小児の睡眠障害:神山潤

良性新生児睡眠ミオクローヌス(BNSM)とは?(一般)公益社団法人 福岡県薬剤師会 |質疑応答

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